相談事例:仮登記がされている土地の相続手続き
父の所有する土地の相続手続をお願いしたいと思っていますが、父を仮登記権利者とする農地法の許可を条件とした仮登記がなされています。
このまま放っておいても良いでしょうか?
当事務所の対応
お父様が土地を購入した当時、登記簿上の地目が農地だった為、農地法の許可を条件とする仮登記を行っていたと思われます。
そして、その後、農地法の許可を得て登記を行う際に、本当は、仮登記を本登記にしなければならなかったのに、単純なミスで、売買による所有権移転登記を行ってしまったというケースだと思われます。
その後も、本件土地については、何度か司法書士が関与している形跡があったので、その都度、登記簿の状態を是正するチャンスがあったにもかかわらず、理由は分かりませんが、仮登記が放置されておりました。
将来的に土地を売却する際に、この様な仮登記が残っていると、支障が出る事が予想されますので、今回は、お父様の相続手続と同時に、混同を原因とする仮登記の抹消登記も行いました。