相談事例:古いマンションを相続したいのですが、手続きの違いはありますか?
古いマンションを相続したいと思っています。
新しいマンションの手続と、何か違う点はありますか?
当事務所の対応
マンションの登記簿を調査したところ、一見すると何も問題は無かったのですが、古いマンションだったので、念の為、土地の登記簿も調査したところ、抹消登記未了だった抵当権が発見されて、この抵当権抹消手続きを併せて行いました。
普通の一軒家の場合、土地と建物の登記簿は、別々にありますが、マンションの場合には、便宜、土地と建物は、1つの登記簿に表示されております。
新しいマンションの場合には、建物だけとか土地だけに何かの登記がされるという事は、殆どありませんので心配無いですが、古いマンションについては、極まれに、土地に何らかの登記がされているのに、それを消さずにずっと過ごしているという事があります。
今回は、珍しいケースでしたが、相続人と最初の打合せの段階で、無駄になるかも知れない土地の調査を行った事により、良い結果となった事例でした。
もしも、このまま土地の抵当権に気付かずに、このマンションを売却してしまうと、相続人が買主から損害賠償を求められるおそれもありました。